不安障害

不安に関連する心の不調には様々なものがあります。以下に主だった不安に関連したものをあげてみました。阪神淡路大震災で話題になったPTSD(外傷後ストレス障害)も解説しています。PTSDは外傷体験の客観的大きさよりも主観的な心のダメージが重要な要因となるようです。

突然の激しい不安発作 逃げられない状況への恐怖 不安発作が繰り返す
不安発作と逃げられない状況への恐怖が共にある 特定のものへの恐怖 対人恐怖や対人緊張
過剰な確認・手洗い・恐ろしいことをしてしまう考えから逃れられない ショックな体験の影響から1ヶ月以上も抜け出せない(PTSD) ショックな体験の影響が1ヶ月未満だが酷く続いている
特定できない多くのことへの不安がある


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パニック発作
以下の基準を満たす場合、パニック発作の可能性があります。
@強い恐怖または不快感を感じるハッキリと通常でないと確定できる状態で、以下の4つ以上の症状が、10分以内に頂点に達する
   1)動悸、心悸亢進もしくは心拍数の増加
   2)発汗
   3)震え
   4)息苦しさ
   5)窒息感
   6)胸痛あるいは胸部不快感
   7)嘔気または腹部の不快感
   8)めまい、ふらつき、気が遠くなる感じ、頭がふーっ軽くなる感じ
   9)現実感がなくなる感じか、自分が自分でないような感じ
  10)コントロールを失う恐怖あるいは気が狂う恐怖
  11)死ぬのではないかという恐怖
  12)感覚が麻痺した感じまたはうづくような感じ
  13)冷感あるいは熱感
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広場恐怖
以下の状態にある場合、広場恐怖(空間恐怖)の可能性があります。
@逃げることが困難であるか、もしくは恥をかくかも知れない場所、あるいは、助けが得られない場所にいることについての不安
A上記のような状況場所を避けているか、あるいはそうなることに非常に強い苦痛や不安を感じている
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広場恐怖をともなわないパニック障害
以下の@とAの両方を満たす場合、広場恐怖をともなわないパニック障害の可能性があります。
@予期しないパニック発作が繰り返し生じる
A少なくとも1回の発作のあと1ヶ月間以上、以下のうち1つ以上が続いた
  1)また発作が起こるのではないかという不安の持続
  2)発作の結果、気が狂う・心臓発作を起こす・気が違うなどと心配する
  3)発作が生じた影響で、
    発作が出るようになる前の行動が、
    発作を恐れて大きく変化する
B広場恐怖が存在しない
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広場恐怖をともなうパニック障害
以下の条件を満たす場合、広場恐怖をともなうパニック障害の可能性があります。
@予期しないパニック発作が繰り返し生じる
A少なくとも1回の発作のあと1ヶ月間以上、以下のうち1つ以上が続いた
  1)また発作が起こるのではないかという不安の持続
  2)発作の結果、気が狂う・心臓発作を起こす・気が違うなどと心配する
  3)発作が生じた影響で、
    発作が出るようになる前の行動が、
    発作を恐れて大きく変化する
B広場恐怖が存在する
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特定の(対象に対する)恐怖症
以下の基準を満たす場合、特定の恐怖症の可能性があります。
@ある特定の対象あるいは状況の存在もしくは予期をきっかけに生じる
  強くて持続的な恐怖で、過剰または不合理なもの
    飛行機・高所・閉所・動物・注射・血を見ることなど
A恐怖刺激にさらされると直ちに恐怖反応が出現し、
  パニック発作の形をとることがある
B自分自身でその恐怖が不合理で過剰であることを認識している
Cその恐怖状況は回避されているか強い不安や苦痛を伴って耐え忍ばれている
Dそのため生活上に障害を来たしている
E18歳未満の場合、持続期間は6ヶ月以上である
cf.病型について
  1)動物型
    動物や虫が対象で子供のときに発症
  2)自然環境型
    嵐・高所・水などが対象で子供のとき発症
  3)血液・注射・外傷型
    家族性に発症することが多い
  4)状況型
    トンネル・橋・エレベーター・飛行機など
    子供と20代半ばに発症のピーク
  5)その他
    壁から離れると倒れるのでは・仮想した人への恐怖など
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社会恐怖
以下の基準を満たす満たす場合、社会恐怖の可能性があります。
@よく知らない人々の前で注目される状況に対する持続的な恐怖で
  自分が恥ずかしい思いをするかもしれない行動をすることを恐れる
A恐怖している状況におかれると不安恐怖反応が出現し
  パニック発作を呈することもある
B自分でも、その恐怖が不合理かつ過剰であると分かっている
Cその恐怖状況は回避されているか強い不安や苦痛を伴って耐え忍ばれている
Dそのため生活上に障害を来たしている
E18歳未満の場合、持続期間は6ヶ月以上である
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強迫性障害
以下に示す基準を満たす場合、強迫性障害の可能性があります。
@以下に示す強迫観念もしくは強迫行為のどちらかあるいは両方が存在
  1)以下のa.+b.+c.+d.によって定義される強迫観念
    a.反復的、持続的な思考、衝動あるいはイメージで、
     不快で強要されるような感じがし
     強い不安や苦痛を引き起こしている
    b.その思考、衝動あるいはイメージは、
     単なる生活上の問題についての過剰な心配ではない
    c.これらが自分でも不合理で過剰で馬鹿げていると分かっている
    d.こういった症状が自分自身の心から生じていると分かっている
    ex.幼児を身体的に傷つけるのではという考えが抑えられない
      6という数字が気にかかってどうしようもないetc
  2)以下のa.+b.によって定義される強迫行為
    a.反復的行動(手洗い、順番に並べる、点検行為など)あるいは
     心の中でする(祈る、数える、頭で言葉を繰り返すなど)ことを
     厳密にある規則にしたがって行うよう駆り立てられていると感じている
    b.それらは、苦痛や恐れている状況を避けるあるいは緩和する目的でなされる
    ex.頭を壁にぶつけて血を滴り落とさないと食事ができない
      玄関の敷居を5回右足からまたがないといけないetc
A自分自身で、それら強迫観念や強迫行為が不合理で過剰であると思っている
Bそれらは強い苦痛を生じ、1日1時間以上時間を浪費させ、
  生活上著明障害をきたしている
cf.洞察に乏しいもの
   不合理で過剰であると感じていない場合もある
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外傷後ストレス障害(PTSD)
以下に示す基準が満たされる場合、外傷後ストレス障害の可能性があります。
@以下の2つが共に認められる傷つけられる出来事を体験した
  1)死ぬような酷い体験をしたか、目撃した
  2)強い恐怖や無力感あるいは戦慄が生じた
A上記の出来事が以下の1つ以上の形で最体験され続けている
  1)出来事の反復的で苦痛な思い出したくないのに
    無理やり侵入してくるよいうに思い出される
    イメージ、思考、知覚をともなうもの
  2)出来事についての反復的で苦痛な夢
  3)その出来事が再び生じているかのように行動したり
    感じたりする(フラッシュバック)
  4)その出来事に類似する連想すること、ものに接すると
    強い心理的苦痛を生じる
  5)その出来事に類似する連想すること、ものに接すると
    その出来事を体験したときと同じ身体反応が生じる
B以下の3つ以上によって示される、外傷と関連した刺激の
  持続的回避および全般的反応性の麻痺
  1)その体験と関連した思考、感情、会話などを努力して避けようとする
  2)その体験を思い出させる活動、場所、人物などを努力して避けようとする
  3)その体験の重要な側面を思い出すことができない
  4)重要な活動への関心あるいは参加の著しい減退
  5)他人から孤立しているあるいは疎遠になっているという感覚
  6)感情の範囲の縮小
   (ex.愛の感情を持つことができない)
  7)未来が短縮した感覚
   (ex.結婚や正常な一生を期待しないなど)
C以下の2つ以上によって示される持続的覚醒亢進状態
  1)寝入りのわるさ、途中で目覚め眠れない
  2)怒りっぽく、スグに爆発する
  3)集中力困難
  4)過度の警戒心
  5)過剰な驚きやすさ
D以上が1ヶ月以上持続している
E生活上で著しい障害を生じている
cf.急性:持続期間が3ヶ月未満
  慢性:持続期間が3ヶ月以上
  発症遅延:発症が原因となった体験から6ヶ月以上経っているとき
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急性ストレス障害

以下に示す基準が満たされる場合、急性ストレス障害の可能性があります。
@以下の2つが共に認められる外傷的な出来事を体験したことがある
  1)死ぬような酷い体験をしたか、目撃した
  2)強い恐怖や無力感あるいは戦慄が生じた
Aその出来事を体験している間、以下の3つ以上が認められた
  1)感情が麻痺した感覚
    孤立した感覚
    感情反応がないという主観的感覚
  2)周囲に対する注意の減弱
  3)現実感の消失
  4)自分が自分でないような感覚
  5)その出来事の重要な側面を思い出せないこと
B以下の1つ以上でその出来事を再体験している
  1)イメージ
  2)思考
  3)夢
  4)錯覚
  5)フラッシュバック(その出来事が再び生じているかのように行動したり
   感じたりすること)
  6)その出来事を思い出すようなものに出くわしたときの苦痛
Cその出来事を連想させる刺激を著しく避ける
   人、物、会話、場所、行動など
D強い不安や覚醒亢進
   睡眠障害、集中困難、過敏、過度の警戒、驚愕など
E生活上で著しい障害を生じている
F最低2日間、最大4週間持続し、外傷的出来事の4週間以内に生じている
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全般性不安障害
以下に示す基準が満たされる場合、全般性不安障害の可能性があります。
@多数の出来事や活動についての過剰な不安が
  少なくとも6ヶ月間、
  起こる日の方が起こらない日よりも多い
Aその不安をコントロールするのが困難
B以下の3つ以上がある
  1)落ち着きのなさ、緊張感あるいは過敏
  2)疲れやすさ
  3)集中困難
  4)怒りっぽく感情的になりやすい
  5)筋肉の緊張
  6)睡眠の障害
C不安は不動性で特定の対象に限られない
D生活上で著しい障害や苦痛を生じている
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